9、癌の自然退縮
今度は先に紹介した「内なる治癒力」に載っている癌の自然退縮の例を二つ紹
介します。
一例目は海外の症例で、患者はBさん、ブルーノ・クロファーという医師の報告で
す。
Bさんは急性リンパ腫で、これは早期に抗癌剤を使用すれば、ある程度社会生活
を営める病気ですが、彼の場合は手遅れで、余命2週間と宣告されていました。
その時、癌の新薬が開発されたという記事が新聞に載り、Bさんもその薬で治療
して欲しいと医師に頼みました。医師は手遅れのBさんにその薬を使っても効果は
ないだろうと思っていましたが、Bさんの要求通り、その薬を投与しました。
すると、みるみる回復し、10日ほどで退院しました。
しかし、その薬は無効であるという記事が新聞に載ると、また、Bさんの症状は悪
化し、入院しました。
その時、医師は精神的なものが原因だろうと判断し、プラシーボ(外見は薬の砂
糖錠、偽薬のこと)を与えました。その時、「この前の薬は無効でしたが、実は改良
された新しい抗癌剤が開発されました。」と説明して偽薬を渡しました。
すると、またBさんは治って、退院していきました。
この2回目の投薬では、実際には偽薬を使用したので、癌の自然退縮といえるの
ではないでしょうか。
二例目は、九州大学心療内科の池見酉次郎先生の報告で、新興宗教の信者で
喉頭癌の患者の話です。
先生は手術を勧めましたが、術後には声が出なくなると言うことでした。熱心な新
興宗教の信者で布教を行うこの患者にとっては、声が出なくなるということは死んだ
も同然ということで、手術は拒否しました。
その後、その患者は、「手術は受けずに、声の続く限り、布教活動を続けます。」
と教祖に報告に行きました。そこで教祖は「あなたは私にとって、かけがえの無い素
晴らしい人!」と賞賛しました。
自分の存在を認めてもらうことは人間にとってとても嬉しいことであり、まして自分
の敬愛する教祖に認められ、この患者にとってこんなに嬉しいことはありません。
布教活動を続けていたところ、半年後にはすっかり喉頭癌は消失していたというこ
とです。後述しますが、「喜び」という感情は体の健康と密接な関わりがあります。
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