3、呼吸法
研修生時代、時々参禅しました。初めて、座禅をしたのは道元禅師様が開
いた宇治の興聖寺です。
1回の座禅は長い線香が燃え尽きるまでで、40分程でしょうか。それを1日
5回ほどやったと記憶しています。
この座禅をしたときに、いつの間にかしていたのが、これからお話しする
呼吸法です。最近、「声に出して読みたい日本語」の著者で明治大学教授
齋藤孝先生も同じ呼吸法を教えているので、驚きました。
呼吸法と言っても難しくはありません。
5秒ほどかけて息を吸い、15秒ほどかけて息を吐き出します。1回の呼吸
に20秒かけて、1分間に3回の呼吸をします。なれてきたら吐く時間を長く
していきます。
この呼吸法で重要なのは吸うことではなく、吐くことです。
軽く口を開き、吐いているか、吐いていないか分からないほどゆっくり、
静かに息を吐くことがポイントです。
人間は心拍や血液の流れるスピードを自分の意思でコントロールするこ
とはできません。
人前で話をする時や重要な試験の時、緊張して心臓がドキドキして、呼吸
も速くなります。
しかし、意志の力で心臓の鼓動を緩めることはできません。その結果、力
があるのに十分力を発揮できず、失敗したという経験をお持ちの方もいると
思います。
さて、私たちは心拍自体をコントロールすることはできませんが、呼吸は
意識して速めたり緩めたりすることはできます。つまり、呼吸を意識的に
ゆっくり行うことにより、自律神経を介して心拍を緩めることができるとい
うわけです。
イライラした時、パニックに陥った時、危険な状況に遭遇した時、上記した
呼吸法をやってください。冷静に状況が判断でき、ピンチを脱することがで
きますよ。